【どうすれば?】外壁塗装の剥がれ

家の外壁表面がぱりぱり剥がれていると、見た目も悪いどころか、建物の耐久性にも悪い影響が出てしまいます。
この剥がれにはどのような原因があるのでしょうか。

この記事では外壁に生じた剥がれの原因と、その対処方法についてお伝えしたいと思います。
剥がれを見つけて泣き寝入りするには早いです。

■原因1:施工不良

外壁塗装を行う業者が適切とよばれる施工を行ったとしても、なかにはミスをしてしまうケースもあります。この施工不良によるものが原因だと、施工から2~3年ほどで塗膜の剥がれが見られることが多いので、工事をしてからまだ日が浅いなら、こちらを参考にしてみてください。

・下地処理が不十分だった
外壁塗装の3分の1の工期は、塗装する前の下地処理に当てられます。
この下地処理を丁寧に行うか否かで、塗料が機能を発揮できるかがかかっているため、良識ある普通の業者であれば念には念をと力を入れて作業をするでしょう。
下地処理では高圧洗浄のほか、ひび割れ補修などのさまざまな作業を行います。
壁に付着したホコリやカビといった汚れを落としたり、古い塗膜を剝がしたり、わざと紙やすりで傷をつけたりなど、塗料の密着性を高めるために時間をかけます。
この段階での作業が甘いと、新しい塗料との間に落としきれなかった汚れなどが挟まることになり、剥がれの原因になってしまうでしょう。

・下塗り材と外壁の相性が悪かった
外壁塗装では、一般的に一度の工事で3回塗装を行います。
その最初に塗る塗料を下塗り材と言います。
下塗り材は外壁の種類や劣化状態に応じて使い分けされるため、同じ外壁材だとしても使われる下塗り材が同じとは限りません。
この下塗り材はその後の耐久性に直結するので、外壁材や上に塗る塗料との相性が悪いと、弾かれて剥がれが生じてしまうでしょう。そのため、経験や知識などから見極めが必要なのですが、経験の浅い職人だとこのようなミスに見舞われやすいといえます。

・手抜き工事だった
施工業者のなかには、工期の短縮や費用を抑えるなどの目的で、不適切な工事を行う業者がいます。
たとえば高圧洗浄作業では、洗浄を行った後に乾燥するための時間を設けますが、この乾燥には通常1~2日ほどがかけられます。外壁が湿ったまま塗装をしてしまうと、その水分が膨れや剥がれの原因になってしまうので、気温の高い夏でも乾燥時間を短縮することはありません。
高圧洗浄作業・乾燥に時間をかけない、下地補修を行わない、塗料に混ぜる水・シンナーの分量がいい加減、塗装の回数が少ないなどの手抜き工事は非常に困りものです。グレードの高い高価な塗料を塗ったとしても、このような工事では数年と持たないので、業者を選ぶ際は慎重に行いましょう。

■原因2:経年劣化

外壁塗装を行っておらず、住んで10年ほどがたっているうえで剥がれが見られる場合は、経年劣化が考えられます。
外壁は雨風や紫外線などの外的要因によって、徐々に耐久性を失い、色あせやひび割れなどを起こすようになります。防水性も落ちていくので、雨が降ると水を吸いやすくなり、その水を含んで塗膜が外壁から剥がれやすい状態に。
剥がれる段階まで来ていると、著しく防水性が失われている状態なので、早めの外壁塗装を検討するようにしましょう。

■原因3:建物の構造の問題

まっとうな施工だったにもかかわらず、数年後に剥がれが見られることがあります。
この場合、家の構造自体に問題があるかもしれません。
現在のお家はサイディングという外壁仕上げ材を、防水シートからやや離して貼っており、通気できるよう施工していますが、2000年以前のお家だと隙間をつくらずに貼っていたことから通気性が悪い構造になっています。
そのため湿気が溜まってしまい、それに起因して剥がれが生じてしまうことに。
もしこの直貼りの家だったとき、外壁塗装をしても効果を発揮できずあまりオススメできないので、外壁の張替えもしくは重ね張り工事をしたほうが長持ちするでしょう。

■施工不良だと思ったら

施工不良が疑われる場合は、どうしたらいいのでしょうか。

・保証内容を確認する
最初に、施工業者の保証について確認しましょう。
工事保証が10年で、数年で剥がれが見られたら、無料で補修を請求できるかもしれません。この保証は書面で残っていないと無効になってしまうので、どこへしまったか分からない・見つからないと死活問題です。
また、業者によっては保証を設けていないこともあるため、その場合は悲しいですがあきらめるしかないでしょう。
業者が倒産しているときは、その業者が第三者保証に加盟していれば保証を受けられる可能性が高いので、問い合わせてみるといいかもしれません。

株式会社 日本住宅保証検査機構 住宅かし保険>>

・国民生活センターへ報告する
明らかな施工不良で保証に応じようとしない、ということなら国民生活センターに相談しましょう。
外壁塗装をはじめとしたリフォームトラブルや訪問販売のクーリングオフなど、さまざまな問題の解決に動いています。
相談は無料で誰でもできるので、迷った際は最初に相談してみるといいでしょう。
いくつか事例も紹介されています。

独立行政法人 国民生活センター>>

・住宅リフォーム紛争処理支援センターへ連絡する
こちらは住宅に関するトラブルについて専門的に取り扱っている団体です。
専門家が在籍しているのでプロによる回答も期待でき、外壁の剥がれの相談も多く寄せられています。
無料での相談は1時間と決められていることから、相談する際は事前に証拠を集めたり、交わした書類などをまとめたりと準備してから臨みましょう。

住宅リフォーム紛争処理支援センター>>

・火災保険は使える?
火災保険は火災による被害だけでなく、地震以外のさまざまな家の損害を補償してくれる保険ですが、外壁塗装の施工不良も対応してくれるのでしょうか。
なんとなくできそうに思ったかもしれませんが、実は対応できません。
残念ながら補償対象ではないので、金銭での解決を図るなら施工業者に対する損害賠償を検討しましょう。

■まとめ

外壁塗装の剥がれはさまざまな原因が考えられますが、施工不良が考えられる場合は保証を請求したり、第三者へ相談するなどの対処法を試してみましょう。

松原塗装は大阪府茨木市を中心に北摂エリア全域で各種塗装工事を承っております。
国家資格の一級塗装技能士を保有しており、アフターフォローも行っておりますので、施工不良による心配はほかの同業者と比べて少ないです。
外壁塗装・屋根塗装をご検討されておりましたら、ぜひお気軽にご相談・お見積りください。

ご相談・お見積りはコチラ>>

当ホームページでは過去に行ってきた工事の様子をご紹介しておりますので、仕上がりが気になるという方はぜひチェックしてみてください!

施工事例>>

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